米英豪、悪用多い脆弱性トップ30件を公表 - 早急に修正を
これら16件の脆弱性を見ると、13件は2021年に入ってから公表された脆弱性だが、Fortinetの「CVE-2018-13379」「CVE-2019-5591」「CVE-2020-12812」など2020年以前の脆弱性も含まれる。
CISAは、広く知られている既知の脆弱性が悪用されていることについて、エクスプロイトの開発コストを抑え、犯人の特定を難しくすることができるなど、攻撃者にメリットがあると指摘。防御側としては、攻撃者が頻繁に使用する脆弱性の修正に少ないリソースを集中することで、セキュリティの強化を図れるとし、各製品の利用者に対して早急に脆弱性を修正したり、緩和策を実施するようあらためて呼びかけた。
またこれら脆弱性はすでに悪用が確認されているため、未修正となっていた場合は、「IoC(Indicators of Compromise)」情報を踏まえて侵害状況を調査し、必要に応じてインシデント対応を実施するよう求めている。3カ国の当局が挙げた脆弱性は以下のとおり。
2020年にもっとも悪用された脆弱性
CVE-2019-19781(Citrix Systems)
CVE-2019-11510(Pulse Secure)
CVE-2018-13379(Fortinet)
CVE-2020-5902(F5 Networks)
CVE-2020-15505(MobileIron)
CVE-2020-0688(Microsoft)
CVE-2019-3396(Atlassian)
CVE-2017-11882(Microsoft)
CVE-2019-11580(Atlassian)
CVE-2018-7600(Drupal)
CVE-2019-18935(Telerik)
CVE-2019-0604(Microsoft)
CVE-2020-0787(Microsoft)
CVE-2020-1472(Netlogon)
2020年の脆弱性以外で2021年以降に悪用が確認されている脆弱性
Microsoft:CVE-2021-26855、CVE-2021-26857、CVE-2021-26858、CVE-2021-27065
Pulse Secure:CVE-2021-22893、CVE-2021-22894、CVE-2021-22899、CVE-2021-22900
Accellion:CVE-2021-27101、CVE-2021-27102、CVE-2021-27103、CVE-2021-27104
VMware:CVE-2021-21985
Fortinet:CVE-2018-13379、CVE-2019-5591、CVE-2020-12812
(Security NEXT - 2021/07/29 )
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