IIJ、「Mirai亜種」解析ツールを無償公開 - C2や感染傾向を可視化
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、ボットネットを構成し、DDoS攻撃などに悪用されているマルウェア「Mirai」や亜種の解析を支援するツールを開発し、公開した。
「mirai-toushi」は、「Mirai」の検体内部にある暗号化情報を抽出し、解析する機能を備えた解析ソフトウェア。従来、個別に解析する必要があったMirai亜種を効率的に解析できる。またDDoS攻撃で使用するパラメータ情報の抽出にも対応している。
攻撃者との指示をやり取りする「コマンド&コントロールサーバ(C&Cサーバ)」の関連情報を抽出する機能も搭載。ファイアウォールなどネットワーク機器を用いた感染機器の通信阻害などに活用できるほか、スキャン情報の抽出により、感染対象デバイスの傾向を把握することができる。
同社では社内で同ツールを活用するとともに、GitHubで公開した。セキュリティ研究者やセキュリティ事業者は無償で利用することが可能。利用方法など詳細についても情報を提供している。

「mirai-toushi」の活用イメージ(画像:IIJ)
(Security NEXT - 2025/03/28 )
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