「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
マイクロソフトは現地時間2025年7月1日、同社ブラウザ「Microsoft Edge」のセキュリティアップデートをリリースした。ゼロデイ脆弱性などを解消している。
「Chromium 138.0.7204.97」「同138.0.7204.96」がリリースされたことを受け、これらバージョンをベースとする「MS Edge 138.0.3351.65」をリリースしたもの。
今回のアップデートでは、「Chromium」のスクリプトエンジン「V8」における型の取り違えの脆弱性「CVE-2025-6554」の修正を反映した。Googleの脅威分析グループ(TAG)によって6月25日に報告された脆弱性で、すでに悪用が確認されている。
Googleでは「CVE-2025-6554」の重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティング。米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.1」と評価している。
くわえて今回の更新では、「MS Edge」固有の脆弱性「CVE-2025-49713」も解消している。細工したウェブサイトを閲覧し、クリックするとリモートよりコードを実行されるおそれがある。
マイクロソフトでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.8」とし、重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」と評価している。
(Security NEXT - 2025/07/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因