「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
「PHP」の開発チームは現地時間2025年7月3日、セキュリティアップデート「PHP 8.4.10」「同8.3.23」「同8.2.29」「同8.1.33」を公開した。利用者にアップデートを呼びかけている。
ブランチによってバグの修正内容などは異なるが、いずれのブランチもCVEベースで3件の脆弱性が解消されている。
具体的には、「PostgreSQL」と連携するための「pgsql拡張モジュール」に脆弱性「CVE-2025-1735」が存在し、エラーチェックの欠如により「SQLインジェクション」や、NULLポインタ参照によるサービス拒否が発生するおそれがある。
「Libxml」の影響により、特定条件下で「SOAP拡張モジュール」においてNULLポインタを参照し、サービス拒否が生じる脆弱性「CVE-2025-6491」が判明。また「fsockopen関数」において、ホスト名の終端処理に脆弱性「CVE-2025-1220」が存在し、「サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)」を引き起こすおそれがある。
GitHubにおいて重要度は「CVE-2025-1735」「CVE-2025-6491」が「中(Moderate)」、「CVE-2025-1220」が「低(Low)」とレーティングされている。
開発チームでは、「PHP 8.4.10」「同8.3.23」「同8.2.29」「同8.1.33」をセキュリティリリースと位置づけ、各ブランチの利用者にアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/07/04 )
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