「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
Cisco Systemsは、ネットワーク認証製品「Cisco Identity Services Engine(ISE)」および「ISE Passive Identity Connector(ISE-PIC)」に深刻な脆弱性が見つかったとして注意喚起を行った。
現地時間2025年6月25日にセキュリティアドバイザリを公開し、「API」における2件の脆弱性「CVE-2025-20281」「CVE-2025-20282」について明らかにしたもの。脆弱性の悪用や公表は確認されていないという。
入力検証に不備があり、細工したリクエストやファイルを送信することによって、認証を必要とすることなく、対象機器のOS上でroot権限によりコードを実行できるとしている。
「CVE-2025-20281」は「同3.3」以降、「CVE-2025-20282」は「ISE 3.4」が影響を受ける。「同3.2」および以前のバージョンは影響を受けない。
脆弱性は相互に依存することなく、それぞれ単独で悪用が可能。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、ともに最高値となる「10.0」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
同社は「Cisco ISE」および「Cisco ISE-PIC」向けに脆弱性を修正した「同3.4 Patch 2」「同3.3 Patch 6」をリリース。利用者へアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/06/26 )
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