Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」に乗っ取りが可能となる深刻な脆弱性、更新がリリース - 100万サイト以上に影響か

コンテンツマネジメントシステム「Drupal」の開発チームは、リモートよりコードの実行が可能となる深刻な脆弱性に対処したアップデート「Drupal 8.5.1」「同7.58」をリリースした。

20180329_dp_001.jpg
アップデートが公開された「Drupal」

開発チームでは、悪用が容易な脆弱性が見つかったとして、セキュリティアップデートの公開について事前に告知していたが、同アップデートが公開となったもの。

問題の「CVE-2018-7600」は、外部より容易に悪用が可能となる脆弱性で、開発チームでは重要度を5段階中もっとも高い「高クリティカル(highly critical)」とレーティングした。

CMSを実行しているサイトの約9%にあたる100万サイト以上に影響を及ぼすおそれがあるという。アップデートを公開した時点で悪用は確認されていないが、数時間から数日以内に悪用するコードが開発される可能性があり、即時アップデートを行うよう呼びかけている。

開発チームでは、「同8」「同7」に対して「同8.5.1」「同7.58」を提供するほか、影響の大きさを考慮し、サポートが終了している「8.4.X」「8.3.X」に対してもアップデートとして「同 8.4.6」「同8.3.9」を用意。さらに今回の脆弱性は、「同8.2.x」やそれ以前のバージョン、「同6」など広く影響を及ぼすとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/03/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ