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米英豪、悪用多い脆弱性トップ30件を公表 - 早急に修正を

米国、イギリス、オーストラリアのセキュリティ機関は、サイバー攻撃者によって悪用が多い脆弱性30件を発表した。いずれもアップデートがリリースされており、早急に対処するよう広く呼びかけている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)や米連邦捜査局(FBI)、イギリス国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)、オーストラリアサイバーセキュリティセンター(ACSC)が共同で取りまとめたもの。

2020年に悪用が多かった脆弱性としてCitrix Systems、Pulse Secure、Fortinet、F5 Networks、MobileIron、Microsoft、Atlassian、Drupal、Telerik、Netlogonの脆弱性14件を挙げた。

米政府の分析でもっとも悪用が多かったのは、Citrix Systemsの「Application Delivery Controller(ADC)」に明らかとなった脆弱性「CVE-2019-19781」。これにくわえてPulse Secureの「Pulse Connect Secure(PCS)」に判明した脆弱性「CVE-2019-11510」も悪用が多く、国家が関与するAPT攻撃などでも年間を通じて悪用されていたという。

またこれら脆弱性にくわえて、「Microsoft Exchange Server」に関する脆弱性4件をはじめ、2021年に入ってから悪用が確認されているPulse Secure、Accellion、VMware、Fortinetの脆弱性あわせて16件を挙げ、優先的にパッチを適用するよう求めた。

(Security NEXT - 2021/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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