Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

11月修正の「MS Office」脆弱性、攻撃受けるリスクが上昇

マイクロソフトが、11月のセキュリティ更新で修正した「CVE-2017-11882」。当初悪用リスクが低いとされていたが、実証コードが公開されるなど悪用リスクが高まっており、セキュリティベンダーなども注意を呼びかけている。

同脆弱性は、「Office」のコンポーネントである数式エディタに存在するバッファオーバーフローの脆弱性。細工された文書を開くと、リモートよりコードを実行されるおそれがある。

最新版となる「同2016」を含め、サポート中の全バージョンが影響を受ける。同脆弱性を報告したEmbediは、過去17年間にマイクロソフトよりリリースされたすべての「Microsoft Office」が影響を受けると指摘している。

同脆弱性について、セキュリティ更新が公開された11月14日の時点でマイクロソフトは、深刻度を4段階中2番目にあたる「重要」とし、「悪用可能性指標」についても「悪用される可能性は低い」とレーティング。攻撃者によるコードの作成が困難であるとの見方を示していた。

(Security NEXT - 2017/11/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供