Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

個情委、学校の個人情報事故に注意喚起 - 紛失が5割弱、ICT化の影響も

個人情報保護委員会は、学校における個人情報の流出事故が多数発生しているとして注意喚起を行った。報告内容を分析した上で、原因、再発防止策、注意点などを説明し、対策を呼びかけている。

学校は、業務において要配慮個人情報をはじめ、児童や生徒などのプライバシー性が高い個人情報を頻繁に扱う一方で、事故が発生しやすい環境にあると指摘。

学校運営者や教育委員会など、教育関係者に向けてあらためて取り扱いルールや対策状況の確認、見直しを呼びかけたもの。

2023年4月から2025年3月までの2年分の学校に関連する事故報告約450件について分析。事故の防止に向けて留意点、事案例、発生原因、再発防止策例等をとりまとめた。

事故の発生が多い理由として、「取り扱う個人情報が多い」「業務スペースが広い」「データの共有範囲の問題」「紙媒体の取り扱いが多い」点を指摘。37%のケースで100人以上の情報が流出しており、このうち8%では500人以上にのぼっている。

(Security NEXT - 2025/06/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「学校給食センター見学試食会」の案内メールで誤送信 - 東大和市
教育補助員が持ち出した課題プリントを紛失 - 都立高
学校でグループウェアを操作ミス、アンケートや成績など流出 - さいたま市
中学校で卒業生の個人情報が生徒用端末から閲覧可能に - 半田市
中学校特定生徒の個人情報を保護者連絡アプリで一斉送信 - 甲賀市
中学生徒の個人情報含む私物USBメモリを紛失 - 薩摩川内市
中学校で生徒の面談内容を含む書類を誤配付 - 名古屋市
小学校児童の名簿を一時紛失、ATMに置き忘れ - 大阪市
小中2校で個人情報が生徒端末より閲覧可能に - 松戸市
中学校で生徒手帳用写真データが所在不明に - 奈良市