Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、国家関与などで脅威高まる脆弱性を公表 - 旧OSにパッチ供給、ゼロデイ脆弱性にも対応

マイクロソフトは、6月の月例セキュリティ更新にあわせ、国家の関与が疑われるサイバー攻撃や、脆弱性の公表でリスクが高まっている脆弱性を明らかにした。「IIS 6.0」の脆弱性「CVE-2017-7269」や、6月の月例パッチで修正したゼロデイ脆弱性2件をはじめ、サポート終了OSに対してもパッチを供給している。

同社では、5月12日ごろから急速に感染を広げた「WannaCrypt」の発生を受けて、「Windows XP」をはじめとする旧OS環境に向けて、急遽アップデートを5月13日にリリースしているが、あらたにセキュリティアドバイザリを公開し、脅威が高まっているとされる脆弱性を明らかにした。

また今回のアドバイザリで示された脆弱性については、本来サポート期間が終了し、セキュリティ更新の提供対象ではない「Windows XP」同Vista」「同8」「Windows Server 2003」「同R2」に対してもセキュリティ更新を用意したという。

具体的には、2014年11月の定例外更新「MS14-068」で修正された権限の昇格が生じる「Kerberos」の脆弱性「CVE-2014-6324」をはじめ、「MS17-010」で解消され、「WannaCrypt」の感染活動など「EternalBlue」でも悪用された脆弱性、「MS17-013」で対応した「Microsoft Graphicsコンポーネント」の脆弱性などを挙げた。

(Security NEXT - 2017/06/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Dellのストレージ製品「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性
「SugarCRM」脆弱性 - 9年前の修正にCVE番号
前月の更新で脆弱性13件を修正 - Atlassian
「QNX SDP」の画像解析に深刻な脆弱性 - 修正版を公開
「Cisco Meraki 」にDoS脆弱性 - SSL VPN処理で強制再起動
「IBM QRadar SIEM」に複数脆弱性 - 修正パッチをリリース
ゲームサーバ管理ツール「Pterodactyl Panel」に脆弱性 - 悪用の動きも
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「GeoTools」にXXE脆弱性 - 「GeoServer」なども影響
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消