「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
PowerDNS.COMが提供するキャッシュDNSサーバ「PowerDNS Recursor」に、特定環境でDNSキャッシュポイズニングが生じるおそれがある脆弱性が明らかとなった。
現地時間2025年7月21日にセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性「CVE-2025-30192」を公開するとともにアップデートをリリースしたもの。
同脆弱性は、「EDNS Client Subnet(ECS)機能」を有効化している場合、DNSクエリに対して細工したレスポンスが正当と判断しやすくなり、キャッシュポイズニングのリスクが生じることが判明した。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。
同社では、修正版となる「同5.2.4」「同5.1.6」「同5.0.12」をリリースした。あわせて「ECS」を無効化する回避策などをアナウンスしている。
また同脆弱性の判明を受けて日本レジストリサービス(JPRS)などが注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2025/07/29 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「HashiCorp Vault」に脆弱性 - 複雑なJSON処理でDoS状態に
C言語向けライブラリ「cJSON」に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
DjangoフレームワークにSQLi脆弱性 - アップデートで修正
「MS Edge 140」が公開 - 独自修正含む脆弱性5件に対処
Pixarの3D記述フレームワーク「OpenUSD」に深刻な脆弱性 - PoCも公開
「Sitecore」や「Linuxカーネル」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「Android」の2025年9月パッチが公開 - ゼロデイ脆弱性2件を解消
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
コンテナセキュ基盤「NeuVector」に脆弱性 管理者パスワードの変更を
「ImageMagick」に脆弱性 - 不特定多数の画像処理で影響大