米当局、脆弱性の悪用について警戒呼びかけ - 1週間で13件
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、現地時間9月13日から9月19日までの1週間に13件の脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。米国内の行政機関へ対策を促すとともに、製品の利用者へ広く注意を呼びかけている。
同月13日には3件の脆弱性を追加した。「Chromium」 に明らかとなった「WebP」のゼロデイ脆弱性「CVE-2023-4863」をはじめ、「Cisco Adaptive Security Appliance」「Firepower Threat Defense」に判明した「CVE-2023-20269」、「Android」のフレームワークにおける権限昇格の脆弱性「CVE-2023-35674」を追加。
翌14日には、アドバイザリにおいてゼロデイ攻撃の発生が報告されている「Adobe Acrobat」および「Adobe Reader」の脆弱性「CVE-2023-26369」を同リストに登録した。
さらに現地時間9月18日には8件の脆弱性を追加。いずれも2022年以前に明らかとなった既知の脆弱性となっている。Owl Labs製のビデオ会議カメラ「Meeting Owl」については、4件の脆弱性「CVE-2022-31459」「CVE-2022-31461」「CVE-2022-31462」「CVE-2022-31463」が追加された。
「Meeting Owl」については、現地時間2022年6月8日に「CVE-2022-31460」が同リストへ登録されているが、今回追加された4件の脆弱性についても当時レポートが公表されていた。
Owl Labsでは現地時間2022年6月6日に公開した「バージョン5.4.1.4」にて「CVE-2022-31460」を修正。今回リストへ追加された4件についても、同月23日に公開した「バージョン5.4.2.3」にて修正した。「Meeting Owl」については、国内でソースネクストが取り扱っており、同社もアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2023/09/20 )
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