Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外パッチ

「Microsoft Exchange Server」のハイブリッド構成が影響を受ける脆弱性が明らかとなった。定例外でアップデートがリリースされており、セキュリティ機関からも注意が呼びかけられている。

同社は現地時間2025年8月6日にセキュリティアドバイザリを定例外で公開。認証の不備により権限の昇格が可能となる深刻な脆弱性「CVE-2025-53786」について明らかにした。

オンプレミスの「Exchange Server」に管理者権限でアクセスした攻撃者が、同一のサービスプリンシパルを共有する「Exchange Online」などのクラウド環境でも高い権限を得られるおそれがあるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.0」、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。

悪用には高い権限や一定の条件が揃う必要がある一方、ネットワーク経由で攻撃が可能で、成功した場合は、クラウド環境で監査で追跡されにくいかたちで権限を昇格でき、大きな影響を及ぼすおそれがある。

(Security NEXT - 2025/08/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Dell PowerProtect Data Domain」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「NVIDIA Triton Inference Server」に複数の深刻な脆弱性
休暇中に作業、個人情報含むUSBメモリを紛失 - 印西市
ふるさと納税者情報を扱うグループメールで権限設定ミス - 海士町
「Trend Micro Apex One」脆弱性でセキュリティ機関も注意喚起
「Trend Micro Apex One」に脆弱性、攻撃も発生 - パッチは8月中旬
参議院選の選挙人名簿が記録された記憶装置を紛失 - 仙台市
プロキシサーバ「Squid」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
8月の定例パッチ公開は日本時間8月13日 - 「盆休み」直撃