Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Acrobat/Reader」にゼロデイ脆弱性 - 早急にアップデートを

Adobeは、PDFファイルの生成や編集機能を提供する「Adobe Acrobat」や閲覧機能を提供する「Adobe Reader」向けにセキュリティアップデートを公開した。すでに悪用も確認されており、早急に対応するよう呼びかけている。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、アップデートをリリースしたもの。脆弱性「CVE-2023-26369」を修正した。域外メモリに書き込みを行う脆弱性で、悪用されると任意のコードを実行されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.8」で、重要度を3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とした。同社は「限定的」としているが、すでに同脆弱性を標的とした攻撃が発生していることを把握しているという。

同社では、これら脆弱性を解消するアップデートを用意。「Continuousトラック」の利用者向けに「同23.006.20320」、「Classicトラック」向けに「同20.005.30524」をリリースした。

適用優先度については、3段階中もっとも高い「1」とレーティング。72時間以内などできるかぎり早急にアップデートをインストールするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消
記者会見参加応募者の個人情報をメールで誤送信 - 太秦映画村
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応