「WinRAR」に深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃で判明
圧縮解凍ソフト「WinRAR」に脆弱性が明らかとなった。細工されたファイルを処理するとコードを実行されるおそれがあり、すでに悪用が確認されている。
細工されたアーカイブファイルを処理した際に、攻撃者が意図した場所にファイルを配置されるおそれがあるディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2025-8088」が明らかとなったもの。実際に脆弱性が悪用されており、ESETの研究者が報告した。
脆弱性を悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。6月にもディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2025-6218」が判明しているが、異なる脆弱性となる。
Windows向けに提供されている「WinRAR」「RAR」「UnRAR」「Portable UnRAR」のほか、ライブラリ版やソースコードなどが影響を受ける。ただし、UNIX版やAndroid版などは影響を受けない。
CVE番号を採番したESETは、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」において、同脆弱性のベーススコアを「8.4」、重要度を「高(High)」とレーティングしている。
RARLABでは脆弱性を修正した「WinRAR 7.13」を現地時間2025年7月30日にリリース。利用者にアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/08/12 )
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