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Ciscoセキュリティ製品のVPN機能にゼロデイ脆弱性 - ランサムの標的に

Cisco Systemsのセキュリティ製品が提供する「VPN」機能を標的としたゼロデイ攻撃が確認されている。脆弱性を修正するアップデートは準備中で、回避策の実施などが呼びかけられている。

「Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)」や「Cisco Firepower Threat Defense(FTD)」の「VPN機能」に脆弱性「CVE-2023-20269」が存在。ゼロデイ攻撃の標的となり、ランサムウェア攻撃に利用されているという。

同脆弱性は、「VPN機能」と「HTTPS管理」において認証や認可などが適切に分離されていないことに起因。脆弱性を悪用することで、リモートからのブルートフォース攻撃により、有効なユーザー名とパスワードの組み合わせを特定できる。

さらに有効な認証情報を用いることで認可されていないユーザーとクライアントレスによる「SSL VPNセッション」を確立することが可能。同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「5.0」、重要度を「中(Medium)」とした。

顧客のサポートを行っている際に同脆弱性を発見したとしており、8月にRapid7からも脆弱性を悪用した攻撃について報告を受け、調査を行っていた。攻撃者は脆弱性を悪用してVPN経由でネットワークへ侵入、「Akiraランサムウェア」を展開していた。

(Security NEXT - 2023/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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