活動再開「Emotet」、1000社以上で観測 - 発見遅らせる機能強化も
12月21日ごろより、メールによるマルウェア「Emotet」の感染活動が展開されており、広範囲で観測されている。感染の発見を遅らせるため、プログラムなどに改良も加えられていた。
「Emotet」は、感染端末よりメールアドレスやメール本文を窃取し、関係者を装ってメールを送信して感染を広げることで知られるマルウェア。10月末より一時活動が収束していたが、12月後半に入ってふたたび感染活動を再開した。
国内外で感染メールが確認されており、クリスマスメールや賞与支給など、時節の話題を装うケースが確認されているほか、新型コロナウイルス感染症の話題に便乗したり、請求書を装うなど、さまざまなケースが見つかっている。
日本プルーフポイントによると、同社サービス利用者において少なくとも1000社以上でこうしたメールが観測されるなど、大量の拡散が見られたという。
セキュリティ製品の検知を逃れるため、パスワードを設定したzipファイルも引き続き悪用されていた。また23日に確認されたキャンペーンでは、「Trickbot」をペイロードとして展開していたという。
(Security NEXT - 2020/12/25 )
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