「Emotet」に新手口、OneNote形式を悪用 - 拡張子「.one」に警戒を
マルウェア「Emotet」において、「OneNoteファイル」を悪用するあらたな手口が確認された。関係者から送付されたように見えるファイルであっても、引き続き警戒するようセキュリティ機関が呼びかけている。
3月に入り「Emotet」の感染活動がふたたび観測されているが、JPCERTコーディネーションセンターによれば、マイクロソフトのデジタルコンテンツ管理アプリ「Microsoft OneNote」で使用する「OneNoteファイル」を悪用し、感染を広げる攻撃があらたに確認されたという。
「OneNoteファイル」の拡張子は「.one」。今回確認された攻撃では受信者がファイルを開くと、ドキュメントに制限がかけられているなどとし、ボタンをダブルクリックするよう促すアラート画面のような画像が表示されるが、ボタンの背後にスクリプトが配置されており、誤って指示に従ってしまうと「Emotet」に感染するおそれがある。
メールでは一見業務と関係あるかのように装っており、同センターでは取引先や知人など関係者から送付されたように見える場合も注意するようあらためて呼びかけた。信頼できると判断されるもの以外は安易に添付ファイルやリンクを開かず、確実な手段を用いて送信元へ確認するよう求めている。

ボタンの背後にスクリプトがしかけられており、「Emotet」に感染するおそれがある(画像:JPCERT/CC)
(Security NEXT - 2023/03/16 )
ツイート
PR
関連記事
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ