Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セイコーソリューションズ製IoT機器向けルータに深刻な脆弱性

セイコーソリューションズが提供するIoT機器向けルータ製品「SkyBridge BASIC MB-A130」に深刻な脆弱性が判明した。

同製品は複数通信キャリアのLTE接続に対応しており、車載や組み込み利用などを想定したIoT環境向けルータ製品。同社は2025年9月1日にセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性「CVE-2025-54857」について明らかにした。

ウェブユーザーインタフェースへアクセスできる場合、同脆弱性により認証を必要とすることなく、root権限で任意のOSコマンドを実行できる。脆弱性を悪用されると設定の改ざん、システムの破壊など重大な影響を及ぼすおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「9.8」、「CVSSv4.0」では「9.3」と評価されている。

同脆弱性は、三井物産セキュアディレクションの荒牧努氏が報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施。同社は、脆弱性を修正したファームウェア「Ver.1.6.0」を公開した。

ファームウェアを更新することが難しい場合は、ウェブユーザーインタフェースへのアクセスを遮断したり、閉域網回線を利用する緩和策の実施を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/09/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
米当局、「AEM Forms」の深刻な脆弱性狙う攻撃に注意喚起