Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告

フィッシングサイトの約8割は国内ブランドを装ったものだった。国内ブランドでは金融関連のサイトを装ったケースが77.5%にのぼり、ブランドとしては「SBI証券」「マネックス証券」「三井住友カード」「JAバンク」を装ったサイトが多く報告された。

一方、国外ブランドとしてはECサイトを装ったケースが53.4%と半数を超えている。悪用されたブランドでは「Amazon」と「Apple」で5割近くを占めている。

「ウェブサイト改ざん」は319件で、前四半期の231件から38.1%増加した。具体的な被害事例を見ると、偽ECサイトに遷移させる不正なコードがインデックスページへ挿入されたケースが報告された。

またコンテンツ管理システム「EC-CUBE」で作成したECサイトより、クレジットカード情報を窃取することを狙ったバックドアが埋め込まれている被害が複数サイトで確認されている。

問題のバックドアは、「EC-CUBE」の正規ファイルに見せかけており、「WebSocket」によって外部と接続し、受け取ったメッセージをウェブページ内に埋め込むしくみだった。

(Security NEXT - 2025/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
先週注目された記事(2025年2月23日〜2025年3月1日)
中小企業4社に1社でインシデント被害 - 約7割で「取引先に影響」
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
活用進む「AI」、攻撃者側より対策側に多くの恩恵との声も
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも