2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
JPCERTコーディネーションセンターは、2024年第1四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。「フィッシングサイト」や「標的型攻撃」が増加した一方、「スキャン」が半減している。
同センターによれば、同四半期に寄せられたインシデントの報告は1万1741件。前四半期の1万273件から14.3%増加した。一方重複を除いたインシデント件数は6089件となり、前四半期の6448件から5.6%減少している。関係者などへ対応を依頼した調整件数は4602件だった。
インシデントの内容を見ると、「フィッシングサイト」が4781件と約8割を占めており、前四半期の4473件から6.9%増加した。国内ブランドを装うケースが67%と半数以上にのぼる。16%が国外ブランドを装うケースで、17%はブランド不明だった。
一方、脆弱性の探索や侵入、感染の試行などの「スキャン」行為は、前四半期の1393件から697件に半減している。
また「ウェブサイト改ざん」は57件で、前四半期の72件から20.8%減少。改ざんしたサイトより、偽eコマースサイトへ転送する事例が複数確認された。アクセスしたブラウザにおける「JavaScript」の設定に応じて異なるサイトへ誘導していたという。
(Security NEXT - 2024/04/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
監査関連資料を誤送信、メアド入力ミスで - 三重県
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院
国勢調査でメモに使った付箋を紛失 - むつ市
白衣ポケットから盗難、被害メモに患者情報含む可能性 - 東海大病院
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
SBI Cryptoで自己保有の暗号資産が流出 - 原因や被害など調査
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も