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国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍

JPCERTコーディネーションセンターは、2025年第1四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。

同センターによれば、2025年1月から3月までに寄せられたインシデント報告件数は1万102件。3月が3968件でもっとも多かった。前四半期の9743件から3.7%増加している。

重複を除いたインシデント件数は6081件。前四半期の5561件から9.4%増となった。関係者などへ対応を依頼した調整件数は3974件だった。

インシデントの内容を見ると、「フィッシングサイト」が5267件、前四半期の4780件から10.2%増。全体の87.0%を占める。

フィッシングサイトの81.2%は国内ブランドを装ったものだった。国内ブランドのフィッシングサイトにおけるカテゴリを見ると、「金融」が73.3%でもっとも多く、「企業(14.5%)」「通信事業者(7.7%)」「eコマース(3.2%)」と続く。

(Security NEXT - 2025/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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