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ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古

ランサムウェアによる被害が大きく拡大した背景には、パッチが用意されていない未知の脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃も一因になっていると調査を行ったパロアルトネットワークスは指摘している。

2023年前半に判明した「GoAnywhere MFT」の脆弱性「CVE-2023-0669」、「PaperCut」の「CVE-2023-27350」などが標的となった。

さらに「MOVEit Transfer」の「CVE-2023-34362」「CVE-2023-35036」「CVE-2023-35708」、「NetScaler ADC(旧Citrix ADC)」に判明した「CVE-2023-4966」なども悪用されている。

すべての攻撃者が高い能力を持つとは限らず、ゼロデイ脆弱性を利用できるわけではないが、ゼロデイ脆弱性の悪用が開始されると、投稿件数のゆるやかな上昇が見られたという。

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リークサイトにおける月ごとの投稿数。脆弱性の悪用がはじまるとゆるやかな増加が見られたという(グラフ:パロアルトネットワークス)

(Security NEXT - 2024/02/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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