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「MinIO」や「PaperCut」の脆弱性、積極的に悪用

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、積極的な悪用が確認されているとして現地時間4月21日に3件の脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。

具体的には、オープンソースのオブジェクトストレージ「MinIO」において、クラスターをデプロイした場合に「MINIO_SECRET_KEY」「MINIO_ROOT_PASSWORD」を含むすべての環境変数を応答し、漏洩するおそれがある脆弱性「CVE-2023-28432」を追加した。

また印刷管理ソフトウェア「PaperCut MF」「同NG」において認証をバイパスし、SYSTEM権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性「CVE-2023-27350」や、ブラウザ「Chromium」のグラフィックスエンジン「Skia」に明らかとなった整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2023-2136」についても積極的な悪用が確認されているという。

同リストは、米行政機関に対して法的な拘束力を持ち、一定期間内に対応する義務が課されている。またリストに追加された脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあるとし、CISAでは、米行政機関に限らずすべての組織に対応を強く促している。

(Security NEXT - 2023/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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