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「MOVEit Transfer」にあらたな脆弱性 - 5月末以降、3度目の更新

Progress Softwareのファイル転送ソリューション「MOVEit Transfer」に深刻な脆弱性「CVE-2023-35708」が明らかとなった。5月末以降、今回で3度目のアップデートとなるが、深刻な影響を及ぼすおそれがあるとしてすべての利用者へ対応を呼びかけている。

今回明らかとなった「CVE-2023-35708」は、権限の昇格や認証なしに攻撃者がデータベースへアクセスが可能となる脆弱性。データベース内のデータが漏洩したり改ざんされるおそれがある。

現地時間6月15日にセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性の重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。当初CVE番号がないままアドバイザリを公表したが、同月16日に「CVE-2023-35708」が採番されている。

修正版として「MOVEit Transfer 2023.0.3(15.0.3)」「同2022.1.7(14.1.7)」「同2022.0.6(14.0.6)」「同2021.1.6(13.1.6)」「同2021.0.8(13.0.8)」「同2020.1.10(12.1.10)」を提供。過去に公表された脆弱性の対応状況を確認した上で、すべての利用者に対してアップデートを実施するよう求めた。

「MOVEit Transfer」に関しては、5月以降、重要度が「クリティカル」とされる深刻な脆弱性が相次いで明らかとなっており、約半月で3回のアップデートが行われている。

(Security NEXT - 2023/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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