Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MOVEit Transfer」にゼロデイ脆弱性 - 侵害状況も確認を

Progress Softwareが提供するデータ転送ソリューション「MOVEit Transfer」に深刻な脆弱性が明らかとなった。すでに悪用されており、アップデートや侵害状況の確認など行うよう呼びかけられている。

「MOVEit Transfer」のウェブアプリケーションにおいて「SQLインジェクション」の脆弱性「CVE-2023-34362」が明らかとなったもの。5月31日にアドバイザリをリリースした。

すべてのバージョンに影響があり、リモートより認証なしに悪用が可能で、不正アクセスされると権限の昇格、データの窃取、改ざん、削除などが行われるおそれがある。

同社では、同脆弱性を修正した「同2023.0.1(15.0.1)」「同2022.1.5(14.1.5)」「同2022.0.4(14.0.4)」「同2021.1.4(13.1.4)」「同2021.0.6(13.0.6)」をリリースした。また「同2020.1.x(12.1)」向けにパッチを用意している。

5月の時点ですでに悪用が確認されており、6月に入ってからも脆弱性に対する攻撃が確認されている。同社では「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開した。

(Security NEXT - 2023/06/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
子会社元従業員、ネットバンク経由で3.5億円を横領 - ホッカンHD
クラウド保存した進路アンケートが生徒からも閲覧可能に - 都立中等学校
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian