10月のフィッシング、報告減少するもURLは増加
フィッシング攻撃に関する報告は、8月以降、減少傾向が見られるものの依然として多数寄せられており、10月は過去3番目に多い件数となった。一方でフィッシングに用いられたURLは前月から増加し、7418件が確認されている。
フィッシング対策協議会が、10月におけるフィッシング攻撃の状況を取りまとめたもの。同月に寄せられたフィッシングの報告は4万8740件。前月の4万9953件から1213件減少したものの、過去3番目に多い件数となっている。1日あたりに換算すると約1572.3件。前月の約1665.1件から減少した。
重複を除いた誘導先となるフィッシングサイトのURLは7418件。前月の6636件から782件増となった。1日あたり239.3件となる。8月に過去最多となる9024件を記録するも9月は一転6000件台に減少。しかしながら10月は再び増加の兆しを見せた。
悪用されたブランドは、前月の76件から1件増加して77件。内訳を見ると、クレジットや信販関連が20件、ISPやホスティング事業者が13件、都市銀行やネット銀行など金融関連は6件だった。

フィッシング攻撃の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2021/11/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
活かしきれないセキュリティツール、機能の重複も - Fastly調査
減少傾向続いたフィッシング攻撃、5カ月ぶりに増加
スマホ利用シーンの脅威トップ10を発表 - JSSEC
クレカ会社装うフィッシングサイトの割合が激減 - 5%ほどに
フィッシングURLが大幅減 - 10カ月ぶりに1万件下回る
2022年4Qインシデント件数は減少 - ウェブ改ざんなど減少
2022年のサイバー攻撃、前年比38%増 - 教育分野への攻撃増加
2022年12月のフィッシングURL、7カ月ぶりの1万件台
フィッシングURL、ピークの9月から2カ月で半減 - 「偽Amazon」が急増