「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
秘密管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性が明らかとなった。重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性も含まれており、アップデートで修正されている。
設定で「プラグインディレクトリ」が指定されている場合、「Vault」が実行されている基盤となるホスト上で、コードの実行権限を取得することが可能となる脆弱性「CVE-2025-6000」が明らかとなったもの。
ルートネームスペース上で「sys/audit」に対する書き込み権限を有する場合に悪用でき、「Vault」内における監査ログの出力設定を操作し、悪意のある構成を読み込ませることが可能となる。
また「TOTP(Time-Based One-Time Password)シークレットエンジン」のコード検証エンドポイントで、有効期間内に同じ「TOTPコード」が再利用できる「CVE-2025-6014」や、TLS証明書認証において、非CA証明書を信頼済み証明書として設定していた場合に、クライアント証明書を正しく検証できない「CVE-2025-6037」などが判明した。
さらにログインにおける多要素認証の制限がバイパスされ、「TOTPコード」が再利用される脆弱性「CVE-2025-6015」、ユーザーをロックアウトする機能が、ユーザーパスワードやLDAP認証を利用している場合にバイパスされる「CVE-2025-6004」も確認されている。
(Security NEXT - 2025/08/04 )
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