Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobeのフォーム管理製品に脆弱性、実証コードも - 緊急パッチ公開

「Adobe Experience Manager(AEM)Forms on JEE」に深刻な脆弱性が判明したとして、Adobeは定例外のセキュリティパッチを公開した。実証コードも公開されており、早急に対策を講じるよう求めている。

同社は現地時間2025年8月5日、定例外のセキュリティアドバイザリを公開し、「AEM Forms on JEE 6.5.23.0」および以前のバージョンが影響を受ける2件の脆弱性を明らかにした。

「CVE-2025-54253」は、設定ミスに起因する脆弱性で、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある。あわせて任意のファイルを読み取ることが可能となるXML外部実体参照(XXE)の脆弱性「CVE-2025-54254」が確認された。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2025-54253」が最高値である「10.0」、「CVE-2025-54254」が「8.6」と評価されている。いずれも重要度は3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」。

同社は、全プラットフォームに対してこれら脆弱性を解消したセキュリティアップデート「同6.5.0-0108」をリリースした。

実際に悪用されたケースは確認されていないものの、概念実証コード(PoC)がすでに公開されている。今後悪用されるリスクが高いとし、適用優先度を3段階中もっとも高い「1」とレーティング。72時間以内を目安に、できるだけ早急に最新版へ更新するよう利用者に呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25