フィッシング報告、過去最多の水準続く - 4分の1が証券関係
フィッシング攻撃に関する報告が、1日あたり8000件超と過去最多の水準で推移している。証券関係の報告が約4分の1にのぼり、12ブランドで悪用が確認された。
フィッシング対策協議会によれば、4月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は24万6580件。過去最多となった前月の24万9936件から1.3%減となり、月ベースでは過去2番目に多い件数となった。一方1日平均に換算すると8219.3件で、前月の8062.5件を上回る水準で推移している。
分野別に見ると、「クレジット、信販関連」が約26.2%、「証券関連」が約25.5%、「EC関連」が約18.4%、「金融関連」が約5.6%、「電力、ガス関連」が約5.3%、「航空関連」が約4.6%だった。前月4.1%だった「証券関係」の割合が大きく上昇する一方、「EC関連」の割合が前月の約39.6%から大きく縮小している。
フィッシング攻撃で悪用されたURLは4万8373件。前月の5万1735件から6.5%減となった。1日あたり平均約1612.4件のURLが報告されている。
ランダムな文字列をサブドメインに使ったケースは約13.9%。オンライン翻訳サービス「Google翻訳」のURLをリダイレクト元として悪用するケースは約18.1%で、前月の約16.3%から1.8ポイント上昇している。

フィッシング攻撃の報告やURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/05/21 )
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