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サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加

2025年第1四半期は、セキュリティの相談件数が前四半期から約17.4%増となった。サポート詐欺に関する相談が1000件を超えたほか、暗号資産(仮想通貨)をだまし取る詐欺メールの相談も増加している。

情報処理推進機構(IPA)が、2025年第1四半期に同機構の窓口で対応したセキュリティに関する相談状況について取りまとめたもの。3215件となり、前四半期の2739件から約17.4%増となった。

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IPAの相談窓口へ寄せられたセキュリティ相談の推移(グラフ:IPAの発表をもとに独自に作成)

2024年第3四半期以降、2000件台後半で推移していたが、同四半期は3000件以上の相談が寄せられた。依然として「偽警告」に関する相談が目立って多い。

「偽警告」は、「マルウェアを検出した」などと偽の警告画面で不安を煽り、「サポート窓口」を装って金銭をだまし取ったり、端末を侵害する手口で「サポート詐欺」などとも呼ばれる。前四半期の804件から約34.8%増加し、1084件と再び1000件を超えた。

遠隔操作によりオンラインバンキングを不正操作するケースも増えており、送金操作でスマートフォンのアプリを利用することも多いことから、スマートフォンにも遠隔操作アプリをインストールさせようとするケースがあるとして、同機構は注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/04/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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