PHP脆弱性狙うランサム攻撃「NextCry」が発生
「Nextcloud」の開発チームによると、対象外の環境であったり、多くでアップデートが実施されていたことから、30万あるサーバのうち、被害が生じたのは2件のみで影響は限定的だったとしている。
攻撃者は「Nextcloud」の利用者を明確に狙って攻撃を展開したと見られており、今回の攻撃は「NextCry」と名付けられた。サーバの侵入後に悪意あるPythonスクリプト用いてデータを暗号化していた。
暗号化され、被害を受けたサーバでは、復号を条件に暗号資産(仮想通貨)のBitcoinを用いて、0.025BTCを送信するよう求める脅迫文が残されていた。現地時間11月19日の時点で問題のBitcoinアドレスに対する入金は確認されていないという。
「Nextcloud」を利用している場合に限らず、今後脆弱性への攻撃が展開されることも予想され、影響を受ける環境では、アップデートの実施など早急な対応が求められる。
(Security NEXT - 2019/11/21 )
ツイート
PR
関連記事
竹内製作所の米国子会社がランサム被害 - データ流出も確認
監視カメラやNASを狙う「Mirai」感染活動を引き続き観測 - JPCERT/CC
タイ子会社でサーバや端末がランサム被害 - ダイヤHD
米子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 天龍製鋸
工作機械メーカーのオークマ、ドイツ子会社でランサム被害
SonicWallのクラウドバックアップに攻撃 - FW情報が漏洩
委託先がランサム被害、ECサイト利用者に影響 - アテックスHD
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
「情報セキュリティ白書2025」PDF版を先行公開 - 書籍は9月30日発売