Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress 4.6」以前へのセキュリティ更新を7月に停止

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」のセキュリティチームは、一部旧バージョンに対するセキュリティアップデートの提供を2025年7月に停止すると発表した。

「WordPress」では、最新バージョンのみをサポート対象とする一方、旧バージョンに対してもセキュリティアップデートをバックポートしているが、「同4.1」から「同4.6」までのブランチについては、同月より更新を中止することを表明したもの。

「4.7」より前のバージョンでは、管理画面で最新版への更新を促し、最終アップデートの提供後は、以降セキュリティアップデートを受けられなくなることをより目立つかたちで表示するという。

開発チームは、2022年12月以降、「同4.1」までをバックポートの対象としてきたが、リリースを確実に提供するためのツールやインフラストラクチャの維持に多大な労力がかかっていると説明。あらたなメジャーバージョンをリリースするたびに負担が増しているという。

今回アップデートの提供を停止するバージョンを使用しているサイトは、全体の1%未満としている。

一部アップデートの提供を中止することで、セキュリティチームのリソースを最新バージョンに活用できるとし、理解を求めている。

(Security NEXT - 2025/06/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック