Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も

Salt Projectは、サーバやネットワーク機器などのITインフラストラクチャ構成管理ツール「Salt」のセキュリティアップデートを公開した。

現地時間2025年6月12日に6月のセキュリティアドバイザリを公開し、同日リリースした「Salt 3007.4」「同3006.12」においてCVEベースであわせて11件の脆弱性に対処したことを明らかにしたもの。

ディレクトリトラバーサルにより、任意のファイルをマスターキャッシュディレクトリに書き込むことができる脆弱性「CVE-2024-38824」については、とくに影響が大きい。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.6」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

また「Salt Master」におけるイベントインジェクションの脆弱性「CVE-2025-22239」や、他ノード上でジョブを実行するメッセージを作成できるイベントバス認証バイパスの脆弱性「CVE-2025-22236」なども判明した。CVSS基本値はいずれも「8.1」、重要度は「高(High)」としている。

他脆弱性についてはCVSS基本値が「6.7」から「2.7」のレンジで評価されている。また11件にくわえて「SQLite」に関する脆弱性「CVE-2025-29087」などにも対処した。

(Security NEXT - 2025/06/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

SAP、月例アドバイザリ20件を公開 - 複数「クリティカル」も
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
「ManageEngine Analytics Plus」にSQLi脆弱性 - 8月の更新で修正済み
マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性
Synology製NAS「BeeStation」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
米当局、「WatchGuard Firebox」など脆弱性3件の悪用に注意喚起
ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開