Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

身に覚えがない「自分からのメール」に注意 - マルウェア感染の危険潜む

スマートフォンの利用者なら、撮影した画像などを別の端末で参照したい場合、自分宛にメールで送信した経験があるかもしれない。マルウェアを感染させようとする攻撃者は、そうしたメールに勘違いさせるようなメールをばらまいているわけだ。メールは「送信元(From)の偽装」が容易であり、簡単に受信者自身が送信したメールのように見せかけることができる。

偽装メールの一部では、メール本文の文末に「Sent from my Sony Xperia smartphone」や「Sent from my iPhone」といった署名を記載していることもある。あたかもスマートフォンから発信されたように見せかけるテクニックだ。

こうしたマルウェアメールの多くは、zipにより圧縮された「JavaScriptファイル」がメールへ添付されているが、本文などでは「Document2.pdf」や「Document(1).pdf」など、PDFファイルであるかのように偽装しているケースもある。

また意図的であるかは不明だが、ファイル名が重複し、あたかもPC上で連番が付されたようなファイル名にも注目したい。メールの「不審さ」を払拭しようとする攻撃者の工夫のひとつとも考えられる。

(Security NEXT - 2016/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
「VMware ESXi」も標的とするランサムウェア「Akira」に警戒を
再委託先における2023年2月のランサム被害を公表 - 国交省
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH
ランサム被害、本番環境への影響がないことを確認 - フュートレック
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
ランサム被害で情報流出のおそれ、調査を継続 - フュートレック
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
小規模事業者持続化補助金の事務局がランサム被害