Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

身に覚えがない「自分からのメール」に注意 - マルウェア感染の危険潜む

「あれ、こんなメール、スマホから自分宛に送ったっけ?」——自分のメールアドレスから届いた身に覚えのないメール。添付されたファイルの中身を確認しようと開いたら実はマルウェアで、パソコン内部のファイルが利用できなくなってしまう、そんな危険なメールが大量に出回っている。

メールを利用したマルウェアの感染活動は、さほどめずらしいものではないが、2月ごろより特に目立った動きを見せているのがランサムウェアの「Locky」。複数の感染経路が確認されているが、そのひとつがメールの「添付ファイル」。誤って開いてしまうとパソコン内部のファイルが勝手に暗号化されてしまい、復号化を交換条件に金銭が要求される。

ランサムウェアへ感染すると、ビジネスシーンでは業務ファイルが利用できなくなり、事業へ影響が出る可能性がある。もちろん家庭などでは大切な写真や動画などが見られなくなってしまうなど、感染時の影響は小さくない。

こうした攻撃では、メールに添付したマルウェアを開かせるため、さまざまなソーシャルエンジニアリングのテクニックが駆使されている。そのひとつが、スマートフォンから自身が送ったファイルであると見せかけようとする手口だ。

(Security NEXT - 2016/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
「情報セキュリティ白書2025」PDF版を先行公開 - 書籍は9月30日発売
ランサム被害が発生、製品出荷などに影響 - 業務用加湿器メーカー
ランサム被害で出荷停止、2日後より順次再開 - オオサキメディカル
ランサム攻撃でサーバやPC30台が被害 - 清掃用品メーカー
教員VPNアカウント悪用され侵入、不審検索履歴から発見 - 芝工大
サーバがランサム感染、情報流出は調査中 - ソフトウェア開発会社
ファイルサーバがランサム被害、データが暗号化 - 青果流通会社
ランサム攻撃、リモートアクセス機器経由で侵入 - サンリオ関連会社