Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、「SamSam」関係者を起訴 - 攻撃前にダークウェブで資格情報を調達

同ランサムウェアの問題を受け、米国土安全保障省と米国家サイバーセキュリティ通信統合センター(NCCIC)、FBIでは、被害の予防や影響の低減をはかるため、4種類の「SamSam」亜種に関するIOC情報を公開した。

同グループの手法としては、エクスプロイトキット「JexBoss」を利用。「JBossアプリケーションサーバ」の脆弱性を狙うほか、「リモートデスクトッププロトコル(RDP)」におけるブルートフォース攻撃などを展開している。

また「SamSam」による攻撃を展開する前に、RDPの資格情報をダークネット上のブラックマーケットより調達するケースもあった。調達後数時間で攻撃が展開されたことがアクセスログから判明したという。被害者のネットワークにも、資格情報などが窃取された形跡が見られた。

米国土安全保障省では、攻撃に用いられた4種類の亜種を解析し、詳細情報を公開。「STIXファイル」でも提供しており、同ランサムウェアによる被害の予防などに活用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
アスクル、手動出荷を試験運用 - 一部医療介護顧客で開始
証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正