企業向け認知度調査、もっとも高い「WannaCrypt」でさえ4割満たず
5月に世界で攻撃が確認され、国内でも話題を呼んだランサムウェア「WannaCrypt」。2016年から2017年にかけて発生したインシデントとしては、企業関係者における認知度がもっとも高かったが、それでも4割に満たなかった。

櫻井氏
マカフィーが国内の企業経営者、情報システム担当者、一般従業員など22歳以上の男女1552人を対象にインターネットで実施し、結果を取りまとめたもの。2016年10月から2017年10月までに報道されたセキュリティ事件を挙げ、それらの認知度を調べた。
認知度がもっとも高かったのはランサムウェア「WannaCrypt」だが、36.7%にとどまった。2位は「Amazon」や大手宅配業者を装った攻撃メールで認知度は36.2%で続いた。
ランキングの性質上、マスメディアで大きく取り上げられた自称が上位を占めるが、大手メディアへの露出がそれほど多くない一方で、高い注目を集めたのが、3番目に高い認知度となった無線LANのセキュリティプロトコル「WPA2」における実装の脆弱性「KRACK」だった。
マカフィーのセールスエンジニアリング本部で本部長を務める櫻井秀光氏によれば、「経営層の注目は低いものの、特にIT管理者からの注目度が高かった」という。
(Security NEXT - 2017/12/12 )
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