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セキュリティ侵害発覚まで平均520日 - 狙いは役員の「メール」

アジア太平洋地域が、他地域と比較してセキュリティ侵害を受けてから発覚するまで長期間を要しており、平均で520日に及ぶとの調査結果をファイア・アイが取りまとめた。

20160929_fe_002.jpg
発覚までの平均日数
20160929_fe_004.jpg日数以外の傾向(表:ファイア・アイ)

同社が2015年に対応したインシデント調査において、セキュリティ侵害が発生から発覚まで要した時間を取りまとめたもの。

ここで言うセキュリティ侵害は単なるマルウェアの侵入や感染ではなく、マルウェアによるコールバック通信の発生などを指しているという。

ワールドワイドでは、発覚まで平均146日。これに対して「ヨーロッパ、中東、アフリカ地域」では469日、さらにアジア太平洋地域にいたっては、520日と1年半近くを要していた。

調査対象の件数が多く、全体に占める割合が高い米国では平均100日ほどと縮小傾向が見られるが、ヨーロッパやアジア地域で長期化が顕著で、全体の平均日数を引き上げる結果となった。

(Security NEXT - 2016/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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