4月のDDoS攻撃、54Gbps超の攻撃を観測 - IIJレポート
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、4月に同社のサービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は前月を上回り、54Gbps超の攻撃も観測したという。
同社によれば、4月に観測したDDoS攻撃は239件。前月の222件から7.7%増加した。増減は見られるものの、2023年10月以降、300件以下で推移している。
1日あたり約8件の攻撃が観測された。日によってばらつきが見られ、10件以上攻撃が観測された日は10日あり、多い日では19件の攻撃が発生している。一方5件以下の日も8日あり、1件しか観測されない日もあった。
期間中、もっとも規模が大きかった攻撃は、「WSD(WS-Discovery)」「SADP」「CoAP」など複数のプロトコルを組みあわせたリフレクション攻撃だった。約526万ppsのパケットにより54.9Gbpsのトラフィックが発生。前月の約6万pps、612Mbpsを大きく上回っている。
もっとも長時間継続したものも同攻撃で、39分にわたり継続したという。

IIJによるDDoSの観測状況(グラフ:IIJの発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/06/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
「Adobe Commerce/Magento」や「WSUS」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
アスクル、手動出荷を試験運用 - 一部医療介護顧客で開始
イベント案内メールで誤送信、参加者のメアド流出 - 氷見市
サンプルコードなどの既知シークレット流用、サイト侵害の原因に
