「Docker Desktop」に深刻な脆弱性 - コンテナからAPIアクセスのおそれ
コンテナの実行環境である「Docker Desktop」に脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正するアップデートが提供されている。
ローカル環境で稼働するLinuxのコンテナから「Docker」のサブネット経由で「Docker Engine」のAPIへ直接アクセスできる脆弱性「CVE-2025-9074」が判明したもの。「Enhanced Container Isolation(ECI)」や「Expose daemon」の設定に関係なく影響を受けるとしている。
細工されたコンテナより脆弱性を悪用することで、他コンテナの制御や新規コンテナの作成、イメージの管理など、APIよりコマンドを実行されるおそれがある。
さらにWindows版で「WSLバックエンド」を利用している場合など、環境によってはユーザー権限でホストドライブをマウントすることが可能だという。
共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「9.3」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
脆弱性の判明を受けて、Dockerは現地時間8月20日に「Docker Desktop 4.44.3」を公開し、同脆弱性を修正。利用者に注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/08/21 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Oracle Fusion Middleware」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
