露攻撃グループ、「Cisco IOS」旧脆弱性を悪用 - 制御システムにも関心
米連邦捜査局(FBI)は、ロシア政府より支援を受ける攻撃グループ「Static Tundra」が既知の脆弱性を悪用して重要インフラやネットワーク機器などを侵害しているとして注意喚起を行った。侵入後に産業用制御システム(ICS)への関心も示したという。
同局によれば、問題の攻撃者は、ロシア連邦保安庁(FSB)の「第16センター」に所属し、10年以上にわたり活動。別名「Energetic Bear」「Berserk Bear」「Dragonfly」として追跡されている。攻撃対象は米国に限らず、グローバルに活動を展開しており、政府機関にとどまらず、広く注意するよう呼びかけた。
同グループは、暗号化されていないプロトコルを用いる古いアーキテクチャに対応したネットワーク機器を標的として活動を展開。
Cisco Systemsのネットワーク機器にOSとして搭載されている「Cisco IOS」「Cisco IOS XE」の「Cisco Smart Install(SMI)機能」において2018年に明らかとなった脆弱性「CVE-2018-0171」を積極的に悪用しており、機器の設定ファイルを収集するほか、さらなる侵害のために設定の変更なども行っていた。
同局では、過去1年間に攻撃者が米国内の重要インフラ分野に関連する数千台のネットワーク機器から設定ファイルを収集していることを確認しているという。
(Security NEXT - 2025/08/22 )
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