Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」に複数脆弱性 - 影響範囲広く緊急対応を

Internet Systems Consortium(ISC)は、現地時間2月13日にDNSサーバ「BIND 9」のセキュリティアップデートをリリースした。一部脆弱性は影響範囲が広く、クエリ、応答のいずれにおいても悪用が可能であるとして関連機関から緊急で対策を講じるよう注意喚起が行われている。

脆弱性によって影響を受ける利用環境やバージョンは異なるが、あわせて7件の脆弱性が明らかとなった。

重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていないが、「CVE-2023-4408」「CVE-2023-5517」「CVE-2023-5679」「CVE-2023-6516」「CVE-2023-50387」「CVE-2023-50868」の6件については、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

DNSメッセージの解析に不備があり、細工したクエリや応答によって高負荷が生じる「CVE-2023-4408」については、権威DNSサーバ、キャッシュDNSサーバの双方が影響を受ける。

また細工された再帰クエリにより、キャッシュのクリーンアップにおいてメモリが枯渇する「CVE-2023-6516」のほか、「CVE-2023-50387」「CVE-2023-50868」などはDNSSECの処理において外部より攻撃を受けるおそれがある。

(Security NEXT - 2024/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイトが改ざん被害、外部へ誘導される状態に - 京都府社会福祉協議会
増加傾向から一転、被害額が4割弱減 - クレカ不正利用
進学情報サイトにサイバー攻撃 - 学生情報が流出した可能性
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応