Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告が3割増 - 15万件超えで過去最高に

10月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシング攻撃の報告件数が15万件を超え、過去最多となった。ただし、悪用されたURLやブランドは減少しており、受信側メールサービスが「DMARC」に未対応であることなども背景にあるという。

同協議会によれば、10月に報告を受けたフィッシング攻撃は15万6804件。前月の11万7033件から約34.0%増加し、6月の14万9714件を上回り、過去最多を記録した。1日あたり約5058.2件の報告が寄せられている。

一方、フィッシングサイトに悪用されたURLは1万3507件。前月の1万4934件から1427件減少した。6月の2万3420件をピークに減少が続いている。1日あたりに換算すると435.7件だった。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインを見ると、「.com」が約75.5%と圧倒的に多い。「.cn(約5.9%)」「.top(約1.4%)」「.sbs(約1.3%)」「.icu(約1.3%)」「.shop(約1.3%)」「.cfd(約1.2%)」と続いた。

20231113_ap_001.jpg
フィッシングの報告件数が増加する一方、悪用されたURLは減少している(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/11/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

SAP、月例アドバイザリ20件を公開 - 複数「クリティカル」も
都立病院の患者情報流出 - 「USB拾得」との匿名文書が複数届く
会報誌データのメール送信時に誤送信 - 群馬県立点字図書館
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
「ManageEngine Analytics Plus」にSQLi脆弱性 - 8月の更新で修正済み
マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性
Synology製NAS「BeeStation」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
米当局、「WatchGuard Firebox」など脆弱性3件の悪用に注意喚起
国勢調査の回答状況確認表が所在不明 - 石垣市
エキストラ募集メールに誤リンク - 修正漏れで別人宛に