Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

F5「BIG-IP」に認証バイパスの脆弱性 - ホットフィクスの適用を

Praetorianによれば、今回明らかとなった「CVE-2023-46747」は、広く悪用されたことで知られる「CVE-2020-5902」と同様、同製品の管理画面である「トラフィックマネジメントユーザーインタフェース(TMUI)」に明らかとなった脆弱性だという。

同製品に実装されている「Apache HTTP Server」において未修正となっていた脆弱性「CVE-2022-26377」が密接に関連しているという。F5では、2022年7月に公開したセキュリティアドバイザリで同脆弱性の影響を受けることを認めて回避策をアナウンスする一方、脆弱性の修正を実施してこなかった。

Praetorianでは、同インタフェースが外部に公開されている6000超の「BIG-IP」のインスタンスを確認しているとし、「CVE-2023-46747」が悪用されると大手企業や政府機関などが脆弱性の危険にさらされるおそれがあると警告を発している。

同社では、組織がシステムを更新するまでの時間を確保するためとして詳細の公表を控えているが、今後公開を予定しており、対策を急ぐよう呼びかけている。

またセキュリティアドバイザリの公表を受けて、JPCERTコーディネーションセンターは今後脆弱性の詳細や実証コードが公開されると、広く脆弱性を悪用されるおそれもあるとして、利用者に対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

手術情報含むデータ移管用USBメモリが所在不明 - 倉敷中央病院
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
データ管理システムで設定ミス、顧客情報が閲覧可能に - ピラティス専門店
システムやECサイトで攻撃検知、関連性は未確認 - タカラスタンダード
相談内容など2198件含む報告書をメールで誤送信 - 名古屋市
不正アクセスで医療従事者情報などが流出か - 富士フイルムメディカル
保管していた国勢調査関係書類が一部所在不明、検査過程で判明 - 福岡市