Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日米当局、中国が関与するサイバー攻撃について注意喚起

侵害した子会社など海外拠点のルータを攻撃の足がかりとして悪用。信頼されているドメインを経由して、米国や日本国内にある多国籍企業の本社に対して攻撃を展開する。

ルータを侵害する手口も巧妙で、標的となるルータにおいて、古い正規のファームウェアをインストール。セキュリティ機能を無効化するなど細工し、署名されていない不正なファームウェアをインストールしていた。実行したコマンドの隠蔽や、正規コマンドを実行することの阻害なども行っている。

今回のアドバイザリでは、こうした一連の攻撃手口について説明するとともに、緩和策の実施を呼びかけた。

具体的には、ルータのブートローダやファームウェアイメージの不正なダウンロード、再起動を監視することや、SSH接続を含むルータに対する異常なトラフィックを監視することなどをはじめ、対策について説明している。

また脆弱性の解消やセキュリティ製品の導入、認証、アクセス制御といった対策のほか、海外拠点からの接続に対する確認、アクセスを検証することや、侵害を防ぐため、ゼロトラストモデルの実装を検討する必要性なども強調している。

(Security NEXT - 2023/09/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

スパム対策機器にゼロデイ攻撃、ディレクトリサーバに横展開 - 慶応大
高齢者調査名簿や調査票が所在不明に - 名古屋市
「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
ボランティア連絡用端末で誤送信、メアドが流出 - 奈良県
寝台列車「TWILIGHT EXPRESS」の乗客情報を消失 - 誤操作か
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
先週注目された記事(2025年12月21日〜2025年12月27日)
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供