日米当局、中国が関与するサイバー攻撃について注意喚起
中国が関与するサイバー攻撃者グループ「BlackTech」の活動に関して、日米当局は共同でセキュリティアドバイザリをリリースした。海外子会社などを経由した攻撃が展開されているとして、具体的な攻撃手口を示し、対策を呼びかけている。
米国の国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)、サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)と、日本の警察庁、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が共同でセキュリティアドバイザリを発表したもの。
「BlackTech」は、「Palmerworm」「Temp.Overboard」「Circuit Panda」「Radio Panda」といった別名でも追跡されており、少なくとも2010年より活動している攻撃グループ。
米国や東アジア地域において政府、防衛、テクノロジー、メディア、通信セクターなどを対象に攻撃を展開している。独自のマルウェアのほか、攻撃対象の環境にあるツールを活用して攻撃を行うことも知られている。
今回のアドバイザリでは、同グループの戦術や攻撃手順、用いている技術などを紹介しており、海外拠点などにある「ルータ」を侵害する具体的な手口を示した。
標的とされていたのは、「IOS」が稼働する特定のCisco Systems製ルータ。攻撃者はコマンドを実行してファームウェアを置き換える権限を有しており、攻撃を検出されないようファームウェアを変更し、持続的な接続を確保していた。
(Security NEXT - 2023/09/28 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局

