Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ManageEngine」の脆弱性、悪用が発生 - 侵害の有無についても確認を

Zohoが提供する「ManageEngine」ブランドの多数製品に深刻な脆弱性「CVE-2022-47966」が見つかった問題で、脆弱性に対する攻撃が確認された。実証コードを含め、詳細も公開されており、今後さらに悪用が拡大するおそれがある。

同脆弱性は、古い「Apache Santuario」に起因する脆弱性。悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。

Zohoでは、IT資産やユーザー、パスワードなどの管理ソリューションを「ManageEngine」ブランドで展開しているが、今回明らかとなった脆弱性は、24製品が影響を受ける。2022年10月下旬から11月上旬にかけてリリースされたアップデートにて修正済みだが、当初脆弱性の修正について明らかにされていなかった。

Zohoの発表では「ManageEngine」ブランドはグローバルで18万社以上が導入しており、日本国内では企業や公共機関などへ5000超のライセンスを提供しているという。8割以上の都道府県自治体、5割以上の日経平均構成銘柄の企業が「ManageEngine」を導入済みとしている。

同ブランドの製品を導入している場合は、対象製品の利用の有無、アップデートの状況を確認する必要がある。「ServiceDesk Plus」など、各製品においてブランドの「ManageEngine」を省略して呼称されることもあるため注意が必要だ。

(Security NEXT - 2023/01/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開