Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開

AIアプリケーションのローコード開発フレームワーク「Flowise」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートは提供されておらず、概念実証(PoC)が公開されている。

具体的には、細工した「POSTリクエスト」を送信することで、認証を必要とすることなくリモートよりJavaScriptコードの実行が可能となる脆弱性「CVE-2025-55346」が判明したもの。

またロールベースのアクセス制御が欠如しており、ネットワーク経由でOSコマンドを実行できる「CVE-2025-8943」も確認された。

CVE番号を採番したJFrogでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において、いずれもベーススコアを「9.8」と評価し、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

現地時間2025年8月11日にリリースされた「同3.0.5」も同脆弱性の影響を受けるという。パッチなどは提供されておらず、修正方法は不明。

JFrogによれば、開発者より脆弱性の緩和策などは提供されていないとしている。JFrogでは現地時間2025年8月14日付けでアドバイザリを公開し、同脆弱性に関する概念実証(PoC)を公開している。

(Security NEXT - 2025/08/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消
「Firefox 135.0.1」がリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正