「ManageEngine」の脆弱性、悪用が発生 - 侵害の有無についても確認を
Rapid7では、協定世界時1月17日に複数の組織において「CVE-2022-47966」に対する悪用を観測した。3件のIPアドレスより攻撃が行われていたという。
製品の利用者はアップデートが適用されているか確認し、アップデートが未実施の場合は、すでに悪用されていることから更新だけでなく、侵害された兆候がないか確認する必要があると指摘している。
また脆弱性に関する詳細についても入手可能な状態だ。バグバウンティプログラムを通じて同脆弱性を報告したViettel Cyber Securityのセキュリティ研究者は、1月19日に同脆弱性の詳細を明らかにした。
同氏は情報提供後、数日後には多くの製品にアップデートが提供され、脆弱性が修正された点についてZohoの対応を評価する一方、CVEの割り当て、アドバイザリの提供まで2カ月以上を要したプロセスについては受け入れがたいと批判している。
また先に同脆弱性の再現に成功し、容易に悪用が可能であるとして注意喚起を行っていたHorizon3.aiは、現地時間2023年1月19日に脆弱性の詳細や概念実証を公開した。
これまでも「ManageEngine」の関連製品に明らかとなった脆弱性は、攻撃者によって積極的に悪用されている。2019年以降に判明した複数の脆弱性が実際に悪用されており、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)の「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」には、2022年9月までに7件が追加されている。
(Security NEXT - 2023/01/20 )
ツイート
PR
関連記事
ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町
学生向けシステム内に不正ファイル、個人情報流出の可能性も - 帝塚山学院大
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
危険物取扱者試験講習会の案内メールで誤送信 - 薩摩川内市
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み